03 名詞の性と格 定冠詞・不定冠詞
【要点】
■名詞は、単数形で、男性名詞、女性名詞、中性名詞を区別します。
■名詞は、文の中での役割から、主語になるか目的語になるかします。この役割を「格」といいます。
■主語になる格は「主格」、目的語になる格は「目的格」です。
■男性名詞、女性名詞、中性名詞の前で使われる定冠詞は、それぞれ、
der, die, dasです。
■der, die, dasは、それぞれ名詞が主語であることを表す主格の定冠詞です。
■名詞が目的語であることを表す目的格の定冠詞は、
den, die, dasです。
定冠詞の格
| 格 | 男性名詞 | 女性名詞 | 中性名詞 |
| 主格 | der Vater 父親は |
die Mutter 母親は |
das Kind 子供は |
目的格 | den Vater 父親を |
die Mutter 母親を |
das Kind 子供を |
■男性名詞の定冠詞だけ、主格と目的格とで綴りが異なります。
【解説】
■英語では、「男性」「女性」を指す名詞を「男性名詞」「女性名詞」と呼ぶことがあります。
例:
waiter: 男性の給仕人を指すので「男性名詞」、waitress: 女性の給仕人を指すので「女性名詞」
■ドイツ語はこれとは違います。名詞そのものに「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」を区別するのです。
■ただし、「男性」「女性」を指す名詞は、それに従って、「男性名詞」「女性名詞」と見なします。
例:
der Bruder: 「兄または弟」を指すので「男性名詞」。die Schwester: 「姉または妹」を指すので「女性名詞」です。
■上記のような名詞以外は、その指示対象からは性は分かりません。
例:
die Familie: 指示対象「家族」は性がありません。しかし、名詞そのものは「女性名詞」です。
【重要】名詞は必ず主格の定冠詞と一緒に覚えましょう!
例:
Tisch: 机 × 単独で覚えてはいけません。/ der Tisch: 机 〇 主格の定冠詞つきで覚えます。
■定冠詞を習ったので不定冠詞も覚えましょう。それぞれ主格と目的格の2つずつです。
■男性の主格、中性の主格・目的格には語尾はつきません。それ以外は定冠詞の語尾を真似ています。
不定冠詞の格
| 性 | 主格 | 目的格 |
| 男性 | ein Vater | einen Vater |
| 女性 | eine Mutter | eine Mutter |
| 中性 | ein Kind | ein Kind |
例:
ein Buch 1冊の本、eine Kirche 1つの教会、ein Computer 1台のコンピュータ
* 和訳するときは、しばしば「1冊、1つの、1台の」の部分を省略します。