08 前置詞

【要点】
■文中での名詞は原則、定形動詞が自動詞か他動詞かで格が決まります。
■しかし、名詞の前に「前置詞」を置くと、定形動詞の種類とは別のルールで名詞の格が決まります。
■このルールは「前置詞」ごとに決まっています。これを「前置詞の格支配」と言います。

A: 名詞が特殊な目的格(3格)になる前置詞

ausアウス・・・の中から
beiバイ・・・のもとで、ところで、そばに
mitミット・・・と一緒に、・・・を使って
nachナッハ・・・の後で、・・・の方へ
seitザイト・・・以来
vonフォン・・・から、・・・について
zuツー・・・へ、・・・に向かって

例:

aus dem Hausハウス
家から
mit dem Autoアウト
車で
nach dem Unterrichtウンターリヒト
授業の後で
zu ihm = to him
彼の方へ

B:名詞が目的格(4格)になる前置詞

bisビス・・・まで
durchデュルヒ・・・を通って
fürフユア・・・のために
gegenゲーゲン・・・に対して、・・・と面と向かって
ohneオーネ・・・なしに、・・・せずに
umウム・・・の周りに

例:

bis Endeエンデ des Jahres注意
年末まで Endeは無冠詞で使われまするが、格は目的格です。
注意 des Jahres: 「年の」 所属を表す名詞の格です。日本語の教科書では「2格」と呼ばれます。
durch den Parkパーク
公園を通って
für die Familieファミーリエ
家族のために
ohne mich
私をぬきで
um den Tisch
机の周りに

C: 名詞を「特殊な目的格(3格)」と「目的格(4格)」とで使い分ける前置詞
■「特殊な目的格(3格)」を使う場合=「静止場所」

例:

Thomasトーマス kauft in dem Kaufhausカウフハウス eine Jackeヤッケ.
トーマス君はデパートで上着を買います。
* 「デパート」はここではトーマス君が「いる場所」を示します。
* 他動詞kaufenの目的格になる名詞(目的語)は、ドイツ語では、原則、文末に来ます。


■「目的格(4格)」を使う場合=「移動場所」

例:

Thomas gehtゲート in die Stadt.シュタート
* トーマス君はその街に行きます。
* トーマス君はまだその街に「いません」、これから「移動して」行く場所です。


■以下の表にあるような「場所」にかんする前置詞で以上のような使い分けをします。


anアン・・・に接して、・・・に面して、・・・のきわに、へ
aufアウフ・・・の上に、へ
hinterヒンター・・・の後ろにに、へ
inイン・・・の中に、へ
nebenネーベン・・・の横に、へ
überユーバー・・・の上方に、へ
unterウンター・・・の下に、へ
vorフォア・・・の前に、へ
zwischenツヴィッシェン・・・の間で、へ